元公務員の妻ら１０万人以上に年金の支給漏れがあった問題で、日本年金機構には多くの相談が寄せられている。

　日本年金機構は、年金の支給漏れについて、１４日から専用ダイヤルを設置し、多くの相談が寄せられているという。年金の支給漏れがあったのは、元公務員の妻や私立学校の元教職員の妻ら約１０万６０００人、計５９８億円。年金には「加給年金」という制度があり、一定の条件を満たした妻がいる場合、夫が受け取る厚生年金に加算されるが、妻が６５歳になると、妻の基礎年金に「振り替えて加算」される。現在は月６０００円から１万９０００円程度。

　支給漏れの原因は、公務員らが入る共済年金と日本年金機構との情報共有の不足などで、制度開始からの２６年分、約５９０万円が支給されない例もあった。加算分の支給は、今年１１月に行われる予定で、対象者が死亡している場合は近親者に支給される。

■日本年金機構　振替加算専用ダイヤル
電話：０５７０－０３０－２６１（平日の午前８時３０分から午後５時１５分まで）