インドを訪問中の安倍首相は１４日、モディ首相と首脳会談を行い北朝鮮への対応や中国を念頭に連携と協力を確認したい考え。

　モディ首相の地元、インド西部のグジャラート州を訪れた安倍首相。街の至るところに、安倍首相とモディ首相の写真や日本語が書かれた看板が掲げられているなど手厚い歓迎を受けた。

　日本時間１４日午後にはモディ首相との１０回目の首脳会談に臨む。北朝鮮に対する国連安保理の制裁決議の着実な履行や両国の緊密な連携を確認する方針で安全保障面での協力についても話し合う。

　また、会談に先立ち、両首脳は、日本の新幹線技術を導入するインド西部の高速鉄道の起工式に出席する。安倍首相は別の路線でも新幹線技術の導入を呼びかけ、インドのインフラ整備に積極的に協力することで日本の輸出拡大につなげたい考え。さらに、日本とインドがアジアの二大民主主義国としてお互いの成長に拍車をかけていかなければならないと訴えることにしている。

　中国を念頭に「民主主義」や「力による現状変更は認めない」といった言葉を強調する安倍首相。インドとの協力関係を深めていく姿勢がさらに鮮明になっている。