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年金支給漏れ約600億円 10万人超対象

2017年9月13日 19:27

 厚生労働省は、10万人以上に600億円近くの年金の支給漏れがあったと発表した。

 支給漏れとなっていたのは、「加給年金」という制度の「振替加算」の対象だった約10万6000人、あわせて598億円。

 「加給年金」とは、夫が受け取る厚生年金に、一定の条件を満たした妻や子供がいる場合に上乗せされるもので、妻が65歳になると妻の年金に「振り替えて加算」される。現在は月6000円から1万9000円程度。

 今回見つかった支給漏れでは、制度が始まった26年前から現在までの分、約590万円が支払われていない例もあった。

 支給漏れの9割以上が公務員などの共済年金の受給者で、主な原因は、共済組合と日本年金機構との情報共有の不足だという。

 加算分の支払いは、今年11月に行われ、対象者が死亡している場合は、遺族に支給される。