アメリカ同時多発テロから１６年となる１１日、ニューヨークなど、テロの現場となった各地で追悼式典が開かれた。

　世界貿易センタービルの跡地、「グラウンド・ゼロ」で行われた追悼式典では１機目の旅客機が突入した日本時間１１日午後９時４６分に最初の黙とうがささげられた。その後、犠牲者１人１人の名前が読み上げられると涙ぐむ遺族の姿もみられた。

　同時多発テロでは日本人２４人を含む約３０００人が犠牲になり、１６年たった今も遺体の身元確認作業が続けられている。

　一方、トランプ大統領は、ホワイトハウスで黙とうした後、国防総省の追悼式で演説を行った。「アメリカはテロリストの脅しに屈しない」と強調した上で「我々は１つの国家だ。困難に直面する時、よりまとまり強くなる」と国民に団結を呼びかけた。