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さい帯血 2100人分、契約終了後も保管

2017年9月12日 14:15
さい帯血 2100人分、契約終了後も保管

 さい帯血を違法投与したとして医師らが逮捕された事件を受け、厚生労働省が民間のさい帯血バンクの実態調査を行った結果、全国5つのバンクで2100人分のさい帯血が保管契約の終了後にも廃棄されずに保管されていたことがわかった。

 先月、倒産した民間バンクから流出したさい帯血を美容目的などで違法に他人に投与したとして医師らが逮捕された事件を受け、厚労省は民間のさい帯血バンクなどの実態調査を行った。

 その結果、民間のバンク5社であわせて約4万3700人のさい帯血が保管されていて、この他に約2100人分は依頼者との保管契約が終了した後も廃棄されずに保管されていたことがわかった。

 民間バンクに規制はないが、厚労省は、事件の再発を防ぐため業務内容などを届け出るよう求める通知を出した。