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サウジとカタール電話会談 報道に不快感も

2017年9月10日 8:36

 中東サウジアラビアとカタールの首脳クラスによる電話会談が9日、国交断絶後、初めて行われた。しかしサウジ側が会談後の報道内容に不快感を示すなど、問題解決の難しさも浮き彫りとなった。

 サウジアラビアはカタールがテロ組織を支援しているなどとして、今年6月、他の湾岸諸国などとともにカタールと国交を断絶した。

 サウジの国営メディアによると、電話会談は9日、ムハンマド皇太子とカタールのタミム首長の間で行われたが、会談はカタール側からの提案だったという。

 国交断絶後、サウジとカタールの首脳クラスが協議を行ったのは初めて。しかし会談後サウジ側がカタールの国営メディアの報道内容が「事実ではない」として、「あらゆる対話を中止する」と態度を硬化させるなど、問題解決の難しさも改めて浮き彫りになった。