現役再挑戦 レジェンド伊達公子が引退会見
「現役再チャレンジ」としてテニスのプロ生活を再開させた伊達公子選手(46)が引退を決意した。7日午後、数々の名勝負を繰り広げた有明コロシアムのセンターコートで思いを語った。
「私はできるだけ常に100%を求めてやってきたので、後悔はしないしそれだけの思いはあるかなと思います」
後悔はないと明かした伊達選手。さらに、現在46歳ここまで続けられた原動力は。
「今だからこそ言えるのは、やっぱり私はテニスが好きでスポーツが好き、そこに尽きるのかなと思います」
2008年、現役復帰した際もテニスコートで会見し「若手に刺激を与える」とも語っていた伊達選手。その戦う姿勢は当時、「アラフォーの星」と呼ばれ、若手選手だけでなく同世代の女性を勇気づけた。
「自分がチャレンジをしていることに対して若い選手たちがどう見てくれたかは、私には計り知れない部分ではあるんですけど、何かしらみんなに影響を与えられていればいいなという思いは持って過ごしていました」
来週11日(月)から始まる「ジャパン女子オープン」。思い出深い東京・有明を舞台に伊達選手が最後の戦いに臨む。
「本来の自分自身の思うプレーが何%できるかということになると、フタを開けてみないと分かりませんし、あとはアドレナリンが出てどこまで痛みを忘れてプレーできるかにかけるしかないかなと。総合的に考えて何か見えない力が最後に働いてくれると信じて当日を迎えたい。1回目の引退の後のように、しばらく何もしたくないとか、ラケットも握りたくない、コートも見たくない、っていうことにはならないと思います」