東芝は、半導体子会社の売却先を来週１３日に決定する方向で、アメリカのウエスタンデジタル社と詰めの交渉を行っていることがわかった。

　東芝は、巨額の債務超過を解消するため、１３日の取締役会で半導体子会社の売却先をウエスタンデジタルを含むいわゆる“日米連合”に決定することを目指していて、すでに主要取引銀行などにもその方針を伝えている。

　最大の焦点となっている出資比率について、ウエスタンデジタルは当初は出資せず、将来的にも出資比率を独占禁止法の審査に通りやすい１５．８％程度にとどめる方向で調整していて、これをどう契約に明確に落とし込むのか、詰めの作業が続いている。

　ただ、関係者は「山はこれから」と述べていて、最終的に双方が折り合えるのかは予断を許さない状況となっている。