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加計問題受け 首相、特区運用見直し進める

2017年9月5日 22:42
加計問題受け 首相、特区運用見直し進める

 政府は、加計学園による獣医学部新設などを議論した国家戦略特区諮問会議を3か月ぶりに開き、安倍首相はプロセスの透明性を高めるため運用の見直しを進める考えを示した。

 安倍首相「(省庁間で)『言った言わない』の水掛け論に陥り、国民的な疑念を招く結果となりました」「透明性向上に向けた運用見直しにより、岩盤規制改革に一層力強く取り組んでいかなければなりません」

 会議で安倍首相は、加計学園による獣医学部新設問題を念頭に、今後、事業認定などをめぐるプロセスの透明性向上に向けた運用の見直しを進める考えを示した。出席した有識者からは、会議を実質的な折衝の場とすることや、省庁間の協議は必要に応じて双方が合意した議事録を作成するなどの案が示された。政府は今後、具体的な方法について検討を進める方針。

 なお、5日の会議では小池都知事から「国際金融都市・東京」の実現に向けた取り組みや介護の多様なニーズに応えるための「選択的介護」の特区提案などがあり、3区域・12の事業が認定された。