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安保理の緊急会合 北へ“石油輸出禁止”は

2017年9月4日 23:55

 核実験を行った北朝鮮に対して、アメリカ・ニューヨークの国連本部では、安全保障理事会の緊急会合が開かれている。

 国連はこれまでも厳しい経済制裁を決めてきたが北朝鮮の態度に変化はでていない。去年1月の核実験から4回にわたって制裁決議を決めたにもかかわらず、北朝鮮の挑発行為はエスカレートしている。アメリカ、日本は制裁の「最後の切り札」である北朝鮮への「石油の輸出禁止」を決めたい考え。

 日本・別所浩郎国連大使「北朝鮮に圧力をかけないといけない。我々は新たな制裁決議に向け全ての国が協力することを望む」

 今回は開催を日米韓だけでなく、フランス・イギリスも求めていて公開で行われることも異例。北朝鮮へ圧力を強めたい安保理の「本気度」がうかがえる。

 一方で、過去の制裁の効果は限定的だったと言わざるを得ず、外務省関係者は「残る制裁カードは少ない。北朝鮮を追い込むためにはもう石油を止めるしかない」と話している。

 これまでも安保理で石油の輸出禁止の議論はでていたが、中国は頑なに反対してきた。しかし、ある国連関係者は「(北朝鮮が)核実験を行ったからにはさすがの中国も納得するだろう」と話している。

 アメリカや日本の「本気度」が中国に加え同じく慎重なロシアをどれだけ動かせるかが鍵を握る。