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韓国 北朝鮮で今日2回目の地震なかった

2017年9月3日 15:58

 核実験場のある北朝鮮北東部で人工的な地震が観測された。北朝鮮が6回目の核実験に踏み切った可能性がある。

 韓国軍によると3日午後0時29分頃、北朝鮮の核実験場がある北東部の咸鏡北道・豊渓里一帯でマグニチュード5.7の人工的な揺れが観測された。韓国軍は北朝鮮が6回目の核実験をおこなったと推定されるとしている。一方、気象庁はマグニチュード6.1、USGS(=アメリカ地質調査所)は、マグニチュード6.3としている。韓国大統領府は午後1時半に国家安全保障会議を招集した。

 また、韓国の聯合ニュースは、中国地震局の情報として北朝鮮で3日、2回目の地震が観測されたと伝えたが、その後、そうした地震はなかったと伝えていて、情報が錯綜(さくそう)している。

 韓国国防省などによると、これまで5回核実験が行われている北朝鮮北東部豊渓里の地下核実験場は、北朝鮮の政権指導部の決断があればいつでも核実験を実施することができる状態を維持してきた。北朝鮮は、アメリカが北朝鮮を敵対視する政策をとっているとして「自衛のための武力」と主張し、核・ミサイルの開発を進めていている。その上で、金正恩体制の保障など政策を転換させるテコとするために首都ワシントンがあるアメリカの東部を核兵器で攻撃できる能力の獲得を目指している。

 そのためにはアメリカ東部に届く射程を持つICBM(=大陸間弾道ミサイル)とICBMに搭載できる小型化された核弾頭が必要で、北朝鮮の国営メディアは、3日朝、金正恩委員長がICBM(=大陸間弾道ミサイル)の弾頭に搭載される水爆を視察したと伝えていた。

 なお、河野外相は北朝鮮が核実験を行ったと政府として断定すると述べた。