中国福建省で１日、小学校のバスが川に転落し、１９人が死傷する事故があった。ネット上では、地元政府が当初、死者数を少なく発表したなどと批判する声が相次いでいる。

　福建省で１日午後、下校途中だった小学校の通学バスが突然、橋の欄干を突き破って転落した。地元政府は当初、死者は２人などとしていたが、ネット上では、死者数が少ないなどと批判が相次ぎ、あとになって改めて５人が死亡、１４人がケガと発表した。さらに香港メディアは、入手した映像を使って、子供の容体を確認しにきた家族とそれを制止しようとする警察官がもみ合いになる様子を伝えている。

　福建省の厦門では来週、習近平国家主席が出席するＢＲＩＣＳ（＝新興５か国）による首脳会議が予定されているため、影響を恐れてあえて被害を少なく発表したのではないか、との声も上がっている。