富山湾に秋の訪れを告げるベニズワイガニ漁が解禁され、２日、初競りが行われた。

　富山県射水市の新湊漁港では、沖合約２０キロから３５キロ、水深約１０００メートルの富山湾でとれたベニズワイガニが初水揚げされた。

　富山県などは去年から、富山産のベニズワイガニを「高志の紅ガニ」と名付けてブランド化を目指していて、大きさや重さなどの基準を満たすカニには赤色のタグをつけている。２日の初水揚げでは、その中でも最も高い基準の「極上」を満たすカニもあり、専用のタグがつけられた。荷さばき所は並べられたカニで鮮やかな紅一色になり、競りが始まると、仲買人がカニを次々と競り落としていった。

　富山湾のベニズワイガニ漁は１１月から来年１月までがピークで、来年５月まで行われる。