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英国EU離脱へ第3回交渉 強まる不透明感

2017年9月1日 3:07

 イギリスのEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱をめぐる第3回交渉が先月31日に終了した。イギリスの対応にEUがいら立ちを見せるなど、交渉は先行きが危ぶまれる展開になっている。

 イギリスとEUの第3回離脱交渉は、ベルギーのブリュッセルで先月28日から4日間の日程でおこなわれた。交渉の当面の最優先課題は、イギリスがEUに対して支払う最大で13兆円ともされる「未払い金」問題だが、3回目の交渉を終えても両者の距離は縮まっていない。

 交渉終了後の会見でEU側は、「怒ってはいないが、いら立っている」として、イギリスが準備不足だと批判したのに対し、イギリス側も、「EUはもっと創造的で柔軟にならないといけない」と応じた。

 両者は、10月の第5回交渉までに、未払い金の問題など離脱条件をめぐって「十分な進展」を得ることを目指しているが、見通しの不透明感は強まっている。