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民進党 新代表を待ち受ける課題は?

2017年9月1日 17:30
民進党 新代表を待ち受ける課題は?

 1日に行われた民進党の臨時党大会で、新たな党代表に前原誠司元外相が選ばれた。前原新代表を待ち受ける課題について、党大会会場から政治部・清田大輝記者が伝える。

 新代表には、幹事長の人選という大きな関門が待ち受けている。具体的には、代表選を戦った枝野氏を起用するかどうか。

 前原新代表は、代表選挙後の記者会見で枝野氏について、「どういうポジションか考えていないが、党運営に関わってほしい」と語っている。その背景には、枝野氏に国会議員51人が投票するなど予想以上に健闘したことがある。

 枝野氏自身も周辺に「思ったよりも国会議員票が獲得できた」と話している。党内には党内融和のためには枝野氏とタッグを組んだ方がいいという意見がある。

 ただ、幹事長に枝野氏が有力かというと、そう簡単ではない。前原陣営の幹部は「共産党との選挙協力に前向きな枝野さんを幹事長にすれば、さらに離党者が出る」と指摘している。今回、国会議員の無効票が8票もあったことが党内の不満の高さをあらわしている。

 今月下旬からは臨時国会、来月22日には全国3か所での衆議院の補欠選挙を控える中で、民進党は結束を強め、政権批判の受け皿を目指せるのか。幹事長人事は、前原新民進党の行方に大きく影響を与えることになる。