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米韓軍事演習きょう終了 北への警戒続く

2017年8月31日 5:47

 韓国で行われているアメリカ軍と韓国軍の合同演習が、31日に終了する。北朝鮮は、演習中に中距離弾道ミサイルの発射を強行していて、演習終了後も挑発への警戒が続く。

 30日、北朝鮮は29日の中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射訓練の映像を公開し、発射は米韓合同の軍事演習への対抗措置だとした。

 今月21日から始まった演習は31日に終了するが、北朝鮮は強く反発していて、金正恩委員長は「火星12型」の発射を「対抗措置の序幕にすぎない」と強調。「アメリカの言動を続けて注視し、今後の行動を決める」とけん制している。

 アメリカのNBCテレビが取材した映像を見ると、韓国にある米韓合同司令センターは地下につくられており、北朝鮮が実際に韓国を攻撃してきた場合などには、ここで戦いの指揮をとる。センター内では、兵士らがコンピューターによる分析などを行っていた。

 北朝鮮は、来月9日に建国記念日を控えていて、去年はこの日に核実験を強行していることなどから、米韓両軍は引き続き、軍事的挑発への警戒を続ける。