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日本被団協・代表委員 谷口稜曄さん死去

2017年8月30日 14:34
日本被団協・代表委員 谷口稜曄さん死去

 日本原水爆被害者団体協議会の代表委員で、60年余りにわたって平和活動をけん引してきた谷口稜曄さんが亡くなった。88歳だった。

 谷口稜曄さんは、16歳の時に爆心地から1.8キロ離れた長崎市住吉町で被爆した。語り部として被爆体験の継承に尽力し、2010年からは日本被団協の代表委員を務め、8月9日の平和祈念式典では2度、被爆者を代表して「核兵器の非人道性」を訴えた。

 2015年、アメリカの国連本部でのNPT(=核拡散防止条約)再検討会議に合わせたスピーチでは、被爆後の自身の写真を掲げながら平和な世界の実現を呼びかけた。

 長崎原爆被災者協議会によると、谷口さんは入退院を繰り返していたが、30日午前3時45分、十二指腸乳頭部がんのため亡くなったという。88歳だった。