北朝鮮のミサイル発射を受け、国連の安全保障理事会では緊急会合の開催にむけ調整を進めている。

　ミサイル発射後、アメリカ・ニューヨークにある北朝鮮の国連代表部の関係者は、取材に対し無言だった。発射を受け日本、アメリカ、韓国は２８日、国連安保理の緊急会合の開催を要請している。ロイター通信によると、会合は日本時間３０日朝に開かれる予定。

　安保理は、今月５日に新たな制裁決議を採択したばかりで、安保理関係者は今回の発射について、「安保理違反となればさらに厳しい制裁措置をすべきとの声が高まるだろう」と指摘している。

　一方、北朝鮮と国境を接する中国側の町・遼寧省丹東では、平壌に向かう北朝鮮市民が、ミサイル発射の原因は圧力を強めるアメリカにあると主張した。

　北朝鮮の市民「アメリカという国がなければこうはならなかった。とにかく、アメリカという国をなくさなければいけない」

　ミサイル発射後、ＮＮＮが北朝鮮側を撮影した映像では、時折、人や車の姿は確認できるものの、往来はまばらで、北朝鮮側に緊迫した様子は特段ない。