ドイツの病院で多数の患者を殺害したとして、２年前、終身刑の判決を受けた元看護師の男の事件で、捜査当局は２８日、男が９０人を殺害したと立証できると発表した。

　ＡＦＰ通信によると、ドイツ北部の病院で看護師として働いていたニールス・ヘーゲル受刑者は、２人の患者に薬剤を過剰に投与し殺害した罪で２年前、終身刑の判決を受けた。

　ヘーゲル受刑者は捜査段階で「患者を危篤状態にして蘇生する力があることを示すためにやった」などと供述し、服役中、別の受刑者に対し「５０人以上を殺害した」と明らかにしたという。

　その後、病院で死亡した患者の遺体を調べていた捜査当局は、訴えがあった３３２件のうち、９０人についてヘーゲル受刑者による殺害を立証できる、と発表した。しかし、残りのほとんどの被害者については立証できないとしている。