長時間労働に苦しむ教師の「働き方改革」を行うよう、緊急提言がまとめられた。

　文部科学省の諮問機関「中央教育審議会」は２９日、過重労働となっている教師の事務負担を軽減するためのスタッフや、いじめ問題に対応する弁護士などを学校に導入するよう求める、「緊急提言」をまとめた。

　また、７割以上の公立小中学校は勤務時間が教師の自己申告制で、校長らが適切に管理できていない現状を踏まえ、タイムカードで勤務管理することなども提言された。

　この提言を受けて、教師の夫を過労死で亡くした遺族らが会見を開き、教師の長時間労働改善に向けて前進したと語った。一方で遺族らは、タイムカードを導入することで、校長ら管理者や教師自身に時間を守る意識を持たせ、形式だけの勤務管理にならないことなどを今回の提言に求めている。