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北ミサイル通過海域に自衛隊P3Cを派遣

2017年8月29日 16:30
北ミサイル通過海域に自衛隊P3Cを派遣

 北朝鮮は29日午前6時前、北東方向に弾道ミサイル1発を発射し、北海道の上空を通過したのち太平洋に落下した。今回の北朝鮮のミサイル発射について、日本政府の反応を伝える。

 ある政権幹部は「事前にミサイルが発射される雰囲気はあった」と話しているが、事前の通告などもなく、政府内には、極めて深刻な脅威だとの認識が広がっている。

 安倍首相「我が国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、地域の平和と安全を著しく損なうものであり、断固たる抗議を北朝鮮に対して行いました」

 弾道ミサイルが日本の上空を通過するのは1年半ぶりとなるが、過去の例とは違い、事前に通告などはなかった。菅官房長官も会見で、「事前に通告もなく勝手に上空を通過した」「そこは従来とは全く違うという意味で極めて深刻度は高い」と述べた。

 一方で河野外相は、北朝鮮が予告したグアムに向けた発射ではなかったことについて「南に向けて撃てばアメリカが対応したことを考えれば、北朝鮮がそれに少しひるんだということではないか」と分析しているが、ある政府高官は「これで終わりではない」と話している。

 政府はミサイルが通過した海域などに敵の潜水艦を探知する海上自衛隊の哨戒機P3Cを派遣するなどして、今後も高度の警戒・監視態勢を続ける方針。