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米「短距離弾道ミサイル3発いずれも失敗」

2017年8月26日 9:35

 アメリカの国防総省は北朝鮮の飛翔体発射について、3発の短距離弾道ミサイルだったと明らかにした。

 アメリカの国防総省によると、北朝鮮からの飛翔体は日本時間26日午前6時49分から30分間に3発撃たれた。短距離弾道ミサイルだったという。1発目と3発目は失敗し、2発目は発射直後に爆発したと分析している。

 これについて、国防総省高官は日本テレビの取材に「3発いずれも失敗した」との見方を明らかにした。また、1発目と3発目の飛距離については「まだ分からない」としている。また、国防総省は今回の3発のミサイル発射は、アメリカ本土とグアムに対し、脅威を与えるものではないと判断したという。

 トランプ大統領は週末を過ごすため、すでにワシントン近郊にある大統領専用の別荘「キャンプデービット」に移動している。関係者から詳細について説明を受けているものとみられる。

 トランプ大統領は22日、「金正恩委員長は状況を理解し、我々に敬意を表し始めていると思う」などと述べるなど、3週間以上、北朝鮮による弾道ミサイルの発射などの挑発行為がないことを評価していた。また、ティラーソン国務長官も対話に結びついてほしいとの期待感を示していた中でのミサイル発射となった。

 今回の発射について、アメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」は「アメリカと北朝鮮の間の緊張を再燃させる」と報じ、「ニューヨーク・タイムズ」も「アメリカと韓国の対話への期待は粉々にされた」と報じている。

 国防総省は引き続きミサイルの詳細を分析している。