×

NYダウ87ドル安 大統領の発言で警戒感

2017年8月24日 7:21

 23日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価はトランプ大統領の発言で予算審議が停滞するのではないかとの警戒感から90ドル近く値を下げた。終値は、前日比87ドル80セント安の2万1812ドル09セント。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は19.07ポイント下がり、6278.41だった。

 トランプ大統領が22日夜、メキシコ国境の壁について「もし政府を閉鎖しなければならない事態となっても建設する」などと発言したことを受け、議会の予算審議が停滞するとの警戒感が強まり、取引開始直後から売りが優勢となった。また、前日にダウ平均は200ドル近く値を上げていたため、その反動や利益を確定する売りも出た。

 一方、原油の先物価格が上昇したことで、エネルギー関連株はやや値を上げた。市場関係者は「前日に、税制改革についてトランプ政権が議会と協議を進めたとの報道を受け期待感が高まっていただけに、トランプ大統領の国境の壁発言に対する失望感は大きい」と話している。