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テロ容疑者ら「イスラム教指導者が主導」

2017年8月23日 22:28

 スペイン・バルセロナなどで起きた一連のテロ事件で裁判所に出廷した容疑者らが、爆発事件で死亡した、イスラム教指導者が事件を主導したと供述した、と地元メディアが報じた。

 計15人が死亡した一連のテロ事件で警察に拘束された4人の容疑者は22日、マドリードの裁判所に出廷した。地元メディアによると4人はいずれも、イスラム教指導者のアブデルバキー・エサティ容疑者が事件を主導したと供述しているという。

 エサティ容疑者はバルセロナで起きたテロ事件の前日に発生した爆発事件で死亡が確認されている。

 この爆発が起きた犯行グループの拠点とみられる民家からは「スペインの『イスラム国』兵士から堕落した十字軍への手紙」などと書かれた文書が発見されたほか、エサティ容疑者名義のベルギー行きの航空券が複数みつかった、と地元メディアは伝えている。

 ベルギーの移民が多い地区などではテロリストが潜伏している可能性が指摘されており、スペインの捜査当局はベルギーと事件との関連をさらに調べている。