アメリカのトランプ大統領は２２日、アリゾナ州で支持者らと集会を開き、北朝鮮問題について「前向きなことが起きるかもしれない」と発言した。

　トランプ大統領「金正恩委員長は状況を理解し、我々に敬意を表しはじめていると思う。もしかしたら何か前向きなことが起きるかもしれない」

　トランプ大統領はこのように述べ、このところ、弾道ミサイルの発射などの挑発を行っていない北朝鮮の姿勢を評価した上で、今後の進展に期待感を示した。

　一方、トランプ大統領は、白人至上主義者を擁護しているとの批判に対しては「私が話したことは完璧だった」などと述べ、多くの時間を割いて反論した。また、２２日の集会で人種差別的な取り締まりを続けたとして「有罪」宣告を受けた元保安官について、恩赦を発表するのではないかと報じられたが、トランプ大統領は「彼は大丈夫だろう」と述べ、今後、恩赦する可能性を示唆した。

　演説終了後の会場周辺では、大統領に抗議するデモ隊の一部が投石するなどしたため、警察は催涙弾を使用して鎮圧に乗り出している。規制線をはさんで警官隊とにらみ合いになる場面も見られ、緊迫した状況となっている。