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○○任せ…広がる「選んでもらう」サービス

2017年8月23日 18:23
○○任せ…広がる「選んでもらう」サービス

 自分で決めずに「選んでもらう」サービスが広がっている。様々なジャンルに広がる「選んでもらう」サービスを取材した。


■カプセルトイに「食事」を選んでもらう

 兵庫県にある舞鶴若狭自動車道の西紀サービスエリア(SA)下りのレストランでは今月から、カプセルトイで注文を決めるサービス「ガチャめし」を始めた。メニューは天ぷらうどん(600円相当)やから揚げ定食(700円相当)など20種類。

 1回500円だが、何が出てくるかは運次第。一等賞は「但馬牛づくしセット」。元々の値段は2100円だが、当せん確率は3%だ。

 「ガチャめし」で大にぎわいのレストランだが、なぜこのようなサービスを始めたのか。

 西紀SA・鶴直樹支配人「お客様がメニューを見て、券売機の前で悩まれている」「ガチャガチャで(メニューを)決めてあげたら早く決まるし、楽しめる。一石二鳥じゃないかということで決めました」

 客の回転の悪さに悩んでいたということで、悩む客で券売機が混雑することもあるという。時間短縮のために始めたという「ガチャめし」は期間限定で、今月31日まで実施されている。客が注文に悩まなくなったことから、回転率が上がっているという。


■スタイリストに「服」を選んでもらう

 メニュー選びと同じく毎日悩んでしまうものといえば「服選び」多くの女性が日々の服を選ぶのに困っているという。

 そんな女性のため、自分の代わりに服を選んでもらうサービスが登場した。服のサイズや好みなどを登録しておくと、スタイリストが自分に合った服を選んで送ってきてくれるという。服は約10万点からスタイリストが選択する。

 1着1万円から3万円の服が多いということで、3着のレンタルで料金は月6800円(税抜)からという(レンタル回数などは契約条件による)。

 気付くと定番のものや同じようなものに偏りがちな服選びだが、こうしたサービスを利用することで自分では選ばない服と出会え、新たな発見があるという。


■「脳波」を測定して行き先を選んでもらう

 旅の行き先を選んでもらうサービスもある。「ニューロナビ」というシステムで、スマートフォンと連携して利用者の脳波を測定。写真を見た時の感情を分析し、次にどこに行けばいいのかを決めてくれるという。

 ニューロナビ開発責任者・細田勇生さん「自分が興味を持っていないと思っていた場所をすすめられて、『自分はこういう所が本当は興味あるんだ』と思って」

 潜在的意識を読み取ることで、自分も気づいていなかった新たな発見があるという。すでに実用段階に入っていて、実際に利用できる日も近いという。