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米韓合同軍事演習始まる 北反発「火に油」

2017年8月21日 10:51

 北朝鮮との有事を想定したアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習が21日朝から韓国で始まった。北朝鮮メディアは「情勢をさらに悪化させる」と反発している。

 アメリカ軍と韓国軍の合同軍事演習は、朝鮮半島の有事に備えるため、毎年この時期に行われる。演習は、21日から31日まで行われ、北朝鮮からの攻撃を想定し、主にコンピューター上で指揮系統や連携を確認する。

 一方、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は20日、演習について「我々に対する敵対意思の最も露骨な表現だ」と非難し、「火に油を注ぐように情勢をさらに悪化させるだろう」と反発した。

 北朝鮮は去年の演習期間中には、SLBM(=潜水艦発射弾道ミサイル)を発射している。今月には、グアム周辺への弾道ミサイル発射計画を公表したが、金正恩委員長が「アメリカの行動をもう少し見守る」と発言、様子見の姿勢も見せている。アメリカをゆさぶり、その出方を見極めながら、さらなる軍事挑発に踏み切るのか警戒されている。