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「就寝中は危険」夜に災害が起きた時は…

2017年8月21日 13:59
「就寝中は危険」夜に災害が起きた時は…

 いつ起こるか分からない地震や火災。去年4月に、熊本を襲った震度7の地震の発生は2回とも夜だった。もし、寝ている時に災害が起きたら、どのように行動すればいいのだろうか。


■すぐに身を守れない“就寝時の地震”

 18日に東京消防庁が初めて行った“防災館ナイトツアー”。就寝時に震度6強が発生した想定を体験してみると―

 「すごい!震度6強の揺れを体験していますが、暗くて何も見えない、起き上がることができないです!」

 体験した子どもは―

 「暗いから色んなところが見えないので、どこから何が来るかも分からない」

 夜は、暗さによる恐怖心だけではなく、寝ているため、起き上がる動作がひとつ増え、身を守る姿勢が直ぐにはとれなくなる。つまり、昼間に比べて危険性は増す。では、就寝時に地震が起きたらどうすればいいのだろうか。


■落下物、メガネ…意外な盲点も

 東京消防庁によると、一番簡単にできる方法としては、たとえば枕などを頭の上に被せて、揺れが収まるのを待つ方法があるという。暗闇では、落ちてくるものは見えない。直撃をさけるために、まずは頭を保護する必要がある。または、布団を頭から被ることで窓ガラスが割れても体を守ることができるという。

 意外な盲点になるのが、寝るときに置いている「メガネ」。メガネは、ただ置いておくだけでは地震が起きたときに、飛ばされてしまい、その上にものが倒れてきたら、壊れてしまう。その防止のため、メガネは日頃からケースに入れて、固定した小物入れなどに入れておくといいという。


■火災時の避難は“姿勢を低く”

 地震だけでなく夜の火災も注意が必要だ。避難する場合にも夜ならではの注意点がある。昼間は火災の煙が天井に溜まっている様子がはっきり見えるが、暗いと煙は見えない。しかし、見えないからといって、立った状態で避難すると煙を吸ってしまい一酸化炭素中毒になるリスクが高まる。必ず、姿勢を低くして避難するのがポイントだ。

 就寝時にパニックにならないために、日頃からイメージや対策をしておくことも重要だ。