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佐賀空港にオスプレイ 難航で暫定配備検討

2017年8月21日 11:14

 防衛省は、輸送機「オスプレイ」の佐賀空港への配備計画が難航していることを受け、陸上自衛隊の駐屯地に暫定的に配備することを含めて検討していることがわかった。

 防衛省は、尖閣諸島など南西諸島の防衛力を強化するため、陸上自衛隊のオスプレイを2019年度から佐賀空港に配備する計画。佐賀空港に新たな駐屯地を整備する計画だが、この土地の地権者である漁業関係者の了承が得られていない。さらに今月5日、オーストラリアでアメリカ軍のオスプレイが墜落事故を起こし、安全性への懸念が高まっていて、配備計画は難航が予想されている。

 政府関係者は「佐賀空港への配備が間に合わないのは明らかだ」と述べていて、新たな用地取得が不要な既存の陸上自衛隊の駐屯地にオスプレイを暫定的に配備することを含めて検討していることを明らかにした。

 ただ、防衛省は佐賀空港への配備を目指す方針は変えておらず、引き続き調整を続けることにしている。