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イスラム教指導者がテロ主導か スペイン

2017年8月20日 20:11

 スペインのバルセロナで車が群衆に突っ込み130人以上が死傷するなどした一連のテロ事件で当局は、イスラム教の指導者が事件を主導していた可能性があるとみて捜査している。

 事件が起きたバルセロナでは20日、中心部のサグラダ・ファミリア教会で追悼ミサが行われ、国王フェリペ6世も参加した。一連のテロ事件は少なくとも12人が関係するテロリスト集団によるものとみられているが、警察は、多くのメンバーが住んでいたリポルという街で、イスラム教指導者の男の自宅を含む数か所を家宅捜索した。

 地元メディアによると、この指導者の男は約2年間、リポルのモスクで指導的立場にあり通ってきた若者たちを過激な思想に洗脳していた。今年5月以降、一連のテロの準備を始めたとみられ、当局は男が事件を主導した可能性があるとみて調べている。

 また、同居人によると男は、バルセロナでの事件の前日に別の町で起きた爆発事件で死亡した可能性があるとして19日、警察が髪の毛などのDNAのサンプルや指紋を採取しにきたという。

 また男について地元メディアは、13年前に首都マドリードで起きた列車爆破テロの犯人と関係があったと伝えている。