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前日“爆発物作製中”爆発も…スペインテロ

2017年8月18日 13:36

 スペインのバルセロナ中心部で17日、大勢の人たちに車が突っ込むテロ事件があった。

 現場は観光客が多く訪れるサグラダ・ファミリアやピカソ美術館などにも近い場所で、現地メディアの情報によると、車はカタルーニャ広場の周辺に集まる人たちに突っ込んだ後、目抜き通りを600メートルほど蛇行運転し、次々と人をなぎ倒していったという。

 13人が死亡し、けが人は100人を超えている。日本政府関係者によると、死傷者の国籍は28か国におよんでいる。

 現場近くにいた日本人「お店でお酒飲んで帰ろうと思ったら、どこに行くにも封鎖されていて帰れない状況で、(ホテルに)どうやって帰っていいのか分からない状況」

 これまでに入っている捜査情報では、車を運転していた実行犯は逃走していて、警察が行方を追っている。

 また、地元警察は、バルセロナの南約100キロにある町で「テロの可能性がある事案についての捜索を行っている」と明らかにした。スペイン国営テレビは、この際に銃撃戦があり、テロリスト4人が死亡したと伝えているが、いずれも今回のバルセロナの事件との関連については明らかになっていない。

 一方で、事件の前日、バルセロナの現場から200キロ近く離れた民家で爆発があり、イギリスBBCは何者かが爆発物を作っている最中に誤って爆発し、1人が死亡、7人がケガをしたと伝えている。警察はこの爆発は今回の事件と関係があるとしていて、爆発物を使ったテロ計画だった可能性が出てきた。

 いくつかの事案が複雑に絡み合っている模様で、捜査の進展が待たれる。