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北2人、ミサイル巡りスパイで有罪受けてた

2017年8月17日 23:46

 北朝鮮国籍の2人がウクライナの国営企業からミサイル技術に関する文書を盗み出そうとしたスパイ容疑で有罪判決を受けていたことがわかった。

 ウクライナメディアによると、2011年にウクライナで、隣のベラルーシに駐在していた北朝鮮通商代表部の職員2人が、国営企業「ユージュマシュ」で製造していたロケットなどの技術を盗み出そうと、機密指定された文書などを撮影したとして拘束され、翌年、裁判で有罪判決を受けた。

 2人はユージュマシュの関係者に接触し、撮影を依頼したということで、北朝鮮が早くからウクライナのミサイル技術に関心を寄せていたことがうかがえる。

 ユージュマシュをめぐっては、今月、アメリカの有力紙「ニューヨークタイムズ」が、ウクライナの工場で製造されたロケットエンジンが、闇市場を通して北朝鮮に流出した可能性を指摘した。

 ウクライナ政府は、「いかなるミサイル技術も北朝鮮に提供したことはない」と関与を否定している。