過激派組織「イスラム国」が首都と位置づけるシリア北部ラッカの奪還作戦を進める「シリア民主軍」の報道官が１６日、ＮＮＮのインタビューに応じ、「市内の７割近くを制圧した」と成果を強調した。

　ラッカでは、アメリカの支援を受けるクルド人主体の勢力「シリア民主軍」が６月から市内へ進攻し「イスラム国」との間で激しい戦闘となっている。こうした中、「シリア民主軍」の報道官が、ＮＮＮのインタビューに応じ、市内の７割近くを制圧したと述べた。

　シリア民主軍報道官「これまでにラッカ市内の６５～７０％が解放された。残る『イスラム国』の戦闘員は１５００人～２０００人だ。市民に紛れた戦闘員や地雷が我々を苦しめている」

　「イスラム国」側は市民を人間の盾にするなどして、激しく抵抗しているという。しかし、報道官は「あと２か月程度で完全制圧できるだろう」と早期の制圧に自信をのぞかせた。