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ICBMエンジン ウクライナ調査開始発表

2017年8月17日 10:49

 北朝鮮の金正恩委員長がグアム周辺への弾道ミサイル発射計画に慎重な姿勢を示したことを受け、アメリカのトランプ大統領は「非常に賢明な決断をした」と評価した。

 トランプ大統領は16日、ツイッターで「金委員長は非常に賢明な決断をした」と記し、北朝鮮の金正恩委員長がグアム周辺への弾道ミサイル発射に、すぐには踏み切らない考えを示したことを評価した。その一方で、「もし違う決断をしていたら結果は壊滅的なものになっただろう」と改めて警告している。一方、アメリカ国務省は会見で21日からの米韓合同軍事演習が緊張を高めるという指摘に対し、反論した。

 米国務省・ナウアート報道官「軍事演習は我々が世界中で常に行っているものであり、今後も続けていく」

 また、オバマ前政権の高官が「北朝鮮を核保有国として認めるしかない」と発言していたことについて、核保有国と認めることはないと強調した。

 こうした中、北朝鮮のミサイル開発でウクライナ製のエンジンが使用されたとする疑惑を巡り、ウクライナ側が調査開始を発表した。

 アメリカメディアは北朝鮮がICBM(=大陸間弾道ミサイル)の開発のため、ロケットエンジンをウクライナの工場から闇市場を通して入手した可能性があると報じている。

 これについてポロシェンコ大統領は16日、「我々は国際的な義務を守らなかったことはない」とエンジンの提供を否定した上で、「情報を詳しく確認する」と調査委員会を立ち上げることを発表した。