推進系統に不具合 H2A、打ち上げ延期
12日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だったH2Aロケット35号機は、推進系統の不具合のため、打ち上げが今月17日以降に延期された。
日本版GPS衛星「みちびき3号機」を載せたH2Aロケット35号機は、種子島宇宙センターから12日午後1時40分に打ち上げられる予定だった。
しかし、打ち上げ前、推進系統のヘリウムタンクの圧力が平均値より下がったため、打ち上げが延期された。
三菱重工業は、「1段エンジン関連のバルブを動かすヘリウムが漏れた可能性がある」としている。
三菱重工業・打上執行責任者 二村幸基氏「この漏えい量が飛行中に増加する可能性が否定できないことから、本日の打ち上げを中止した」
新たな打ち上げ日時は、今月17日以降の見通し。
ロケットに搭載される「みちびき3号機」は、アメリカのGPS衛星を補完し、カーナビなどに位置情報を知らせるほか、災害時の安否確認を伝達する役割を担っている。