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“真っ白”のヒグマ目撃相次ぐ 北海道

2017年8月11日 19:20
“真っ白”のヒグマ目撃相次ぐ 北海道

 北海道の下川町で、全身が真っ白のヒグマが目撃された。専門家は普通のヒグマと危険性は変わらないとして注意を呼びかけている。

 9日朝、全身が真っ白のクマが北海道・下川町の中学校で撮影された。この日の夕方には、ジャンプ台などが設置されたスキー場近くの牧草地でも再び目撃されている。

 なぜ体が真っ白なのか?ヒグマの生態に詳しい専門家は─

 佐藤喜和教授「いわゆる“アルビノ”と言われる、メラニンをまったく合成できないような遺伝子を持つのだと思う。道内でここまで真っ白い”アルビノ”は、2012年以来初めてなので」

 実は、5年前にも下川町の隣の西興部村で白い子グマが見つかっている。専門家は、このときの子グマが成長して、再び現れた可能性を指摘する。

 佐藤喜和教授「当時1歳くらいの小さなクマだったが、それに比べると大きくて、体のバランスを見ても成獣のような大人のクマの形をしているので、もしかしたらあのクマがまだ生きていてここに現れた気がしないでもない」

 色は真っ白だが、危険性は普通のクマと同じ。下川町や警察などは、周囲の見回りを強化するとともに、もし見かけても近づかないように注意を呼びかけている。