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加計“認可保留”今治市長、今後に期待

2017年8月10日 17:14
加計“認可保留”今治市長、今後に期待

 加計学園の獣医学部新設を審査していた文部科学省の審議会が9日、今月末に予定していた認可の判断を「保留」し、引き続き審議する方針を決めた。これに対し、加計学園側の新設計画の責任者が日本テレビの取材に応じ、必要に応じて計画の改善策を検討する考えを示した。

 加計学園の獣医学部新設が認可されれば獣医学部長に就任する予定の新学部設置準備室長・吉川泰弘教授が、10日朝、日本テレビの取材に応じ、認可「保留」の判断に驚きを見せながらも改めて来年4月の新設を目指す姿勢を示した。

 吉川泰弘教授「驚いていると同時に戸惑っている。(認可保留の方針決定について)指摘事項がリーズナブル(妥当)というか、適正なものであれば対応する必要があるので、また検討していきたい」

 審議会ではこれまで学生の実習計画や教員の数などについて不備を指摘する意見が出ていて、加計学園は教員の数を70人から72人に増やすなど計画を修正していたが、今月末の認可は見送られた。

 加計学園は今後、文科省からの正式な連絡を待って改善策を示すとみられる。それを受け審議会は審査を継続し、2か月後の10月末をめどに、再び、認可の可否を判断する見通し。

 一方、加計学園とともに計画を進めてきた地元の愛媛・今治市の市長は「保留」の判断について「正式に聞いていない」としたうえで、今後の認可に期待感を示した。

 菅良二・今治市長「『一期生で行くぞ』という強い思いを持つ生徒さん学生さんに、ぜひ来てほしいという、その願いがいま一番でありますから、(加計学園は)そういった方向で頑張ってくれると思う」