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岐阜・長野県境の焼岳で小規模「噴気」確認

2017年8月10日 10:34

 岐阜県と長野県の境に位置する活火山の焼岳で、9日夜から10日未明にかけて、小規模な「噴気」が確認された。気象庁は10日、現地に職員を派遣し、詳細な調査を行う予定。

 気象庁によると、岐阜県と長野県の境に位置する活火山の焼岳で、9日午後11時50分頃から10日未明の午前2時頃までの間に、「空振」を伴う地震が6回観測され、山頂の西側約400メートル付近の山腹で、白い噴気が確認された。

 このうち、午前0時48分に確認された噴気は約100メートルまで上がり、東に流れたということだが、その後、噴気は次第に弱まり、午前3時以降は観測されていないという。

 焼岳では1962年に水蒸気噴火によって多くの噴石が飛び散り、山小屋にいた2人がケガをしている。気象庁は、噴火警戒レベル「1」を継続した上で、10日午後に現地に職員を派遣し、詳細な調査を行うことにしている。