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企業の「自由研究イベント」盛況、狙いは?

2017年8月10日 18:07
企業の「自由研究イベント」盛況、狙いは?

 最近、多くの企業が自由研究をテーマにしたイベントを開催し、親子連れでにぎわっているという。企業の狙いは―

■横浜・八景島シーパラダイスでは先週末、小学生を対象にしたイベントが行われた。目玉は「夜の水族館見学ツアー」。お腹を上にして眠るセイウチや、仰向けに眠るシロクマなど、普段めったにみられない夜の生態を観察できる。

■夏休みも中盤にさしかかり子どもたちも宿題が気になっているこの時期、「自由研究」に役立ててもらおうという狙いがある。

■宿題が気になっているのは子どもだけではない。実は、小学2年生から6年生の子供を持つ親の約7割が「自由研究が親にとって負担」だと、回答している。

■このような背景から、「自由研究」関連のイベントはどこも親子連れでにぎわっている。

■イオンでは、全国にあるイオンモール24か所で科学の実験ショーなどを開催。当日の実験結果をまとめるだけで、手軽に自由研究が完成する。企業側は、集客につながると期待している。

■日本生命が主催したのは「自由研究フェス」。「高齢者疑似体験」や「プログラミング」、「株価の予想」など8つのテーマから選ぶことができる。企業側には、親へ保険加入を勧めるメリットがあるという。

■三菱東京UFJ銀行では、従業員の子供を対象に「英語」を使いながら、オモチャのお金で「銀行のローン業務」を体験できるイベントを開催。金融を身近に感じてもらう狙いもある。

■夏休みの自由研究は、企業にとってもアピールの場となっているようだ。