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閉会中審査 稲田氏不在…野党側“隠ぺい”

2017年8月10日 18:50
閉会中審査 稲田氏不在…野党側“隠ぺい”

 国会では南スーダンに派遣されていた自衛隊の日報問題をめぐる審議が行われた。質疑は稲田元防衛相の出席がないまま行われたため野党側は「隠ぺいだ」などと追及した。

 稲田元防衛相が日報データの存在について聞いていたのかどうか、ここが最大の焦点だったが本人不在では議論が深まらず、野党側もいら立ちをあらわにした。

 民進党・福山哲郎議員「なぜこの審議に稲田前大臣が出席されないのか非常に遺憾です」「内閣改造した後でも安倍内閣は国民に疑惑を晴らすような姿勢、考え方、改めたとは今日の段階では考えられません」

 小野寺防衛相「(出席は)委員会でお決めになることが適切かと思っております」

 特別防衛監察の調査結果では、稲田元防衛相への報告について「何らかの発言があった可能性は否定できない」とあいまいなままだったが、政府側は10日も同じ説明を繰り返した。

 野党側は調査のもとになった資料の公表や調査のやり直しも求めたが、政府側は「特別防衛監察はしっかりした結論を出した」として拒否した。結局、稲田元防衛相の関与の有無について新たな材料もなく真相解明にはほど遠い内容となった。

 野党側は、秋の臨時国会でも加計学園の問題などと共に日報問題もさらに追及する構え。安倍首相は新内閣の発足にあたり、「説明責任を果たす」と強調してきたこともあり、引き続き真相解明に協力する姿勢が求められる。