中国の内陸部・四川省にある世界遺産「九寨溝」近くで８日夜、マグニチュード７．０の地震があった。これまでに１３人が死亡、２１７人がケガをした。現地から最新情報を伝える。

　マグニチュード７の地震があった九寨溝から、車で約１時間半、８０キロほどある場所では、地震発生直後から一般車両の通行が禁止され、警察官が車の出入りを厳しくチェックしている。警察によるとここから被災地へと続く道は地震により一部が崩れ落ちたり、陥没したりしていて危険な場所があるため、この先への一般車両の通行を禁止しているという。

　一方で救援物資をのせた車両、そして、九寨溝から避難する人々をのせるための車両が行き来している。避難してきた観光客はみな一様に疲れた表情をしている。ここでは地元の人たちが避難してくる人たちのために休憩所で食料や水を無償で提供している。

　地元政府は、九寨溝にいた約３万８０００人のうち大部分を９日のうちに九寨溝から別の都市に移動させる予定だが、まだ１０００人ほどが九寨溝から出られず当局の救援を待っているという。