×

水島港でヒアリ確認、中四国で初 倉敷市

2017年8月9日 22:51
水島港でヒアリ確認、中四国で初 倉敷市

 強い毒をもつ特定外来生物のヒアリが、岡山県倉敷市の水島港でも確認されたことが明らかになった。中四国では初めて、国内では10か所目となる。

 ターミナルに80個設置した粘着トラップに今月6日にかかったアリを鑑定した結果、ヒアリであることが確認された。200匹以上が発見され、中に女王アリが2匹いた。卵や幼虫は見つかっていない。これまでのところ、ヒアリに刺された人はいないという。

 水島港湾事務所・維持管理課長の東山正明氏は、「見つかったヒアリについては、殺虫処分をしまして、対策はしておりますので、特に不安になるようなことはないと思っています」としている。

 現場は中国や韓国、ベトナムなどのコンテナが積まれた通路の一角で、県では、周辺のコンテナを移動しないよう関係事業者に要請している。

 ヒアリは攻撃性が強く、刺された場合、アナフィラキシーショックを起こす恐れがあり、岡山県では、素手で触ったり、刺激したりしないよう注意を呼びかけている。

 岡山県自然環境課の米戸健浩課長は、「コンテナターミナルは限られたエリアなので、現時点ではその他の地域への拡散の可能性は低いと考えている」とした。

 岡山県では、粘着トラップを置く範囲を拡大するなどして、国と協力しながら防除に努めるとしている。