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長時間労働で自殺 産科研修医に労災認定

2017年8月9日 22:36
長時間労働で自殺 産科研修医に労災認定

 産婦人科で働いていた男性研修医が自殺したのは、長時間労働が原因だとして、労働基準監督署が労災認定していたことが分かった。

 労災認定されたのは、都内にある総合病院の産婦人科で勤務し、2015年7月に自殺した30代半ばの男性研修医。遺族の代理人弁護士によると、男性が自殺する前の1か月間の時間外労働は、いわゆる“過労死ライン”の月80時間を大幅に超える約173時間で、200時間を超える月もあった。また、6か月間で5日しか休んでおらず、1日も休みがない月もあったという。

 男性の両親は、「労災認定がなされたことに感謝いたします。医師も人間であり、また、労働者でもあり、その労働環境は整備されなければこのような不幸は繰り返される」と話している。

 一方、男性が勤めていた病院は、「今の時点では一切コメントできない」としている。