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防衛白書 北朝鮮「新たな段階の脅威」

2017年8月8日 12:25

 防衛政策の現状と課題をまとめた今年の防衛白書が閣議で報告された。北朝鮮について「新たな段階の脅威」と明記している。

 白書では、アジアにおける「安全保障上の課題や不安定要因はより深刻化している」と位置づけており、特に北朝鮮の核兵器や弾道ミサイルの開発は「新たな段階の脅威」だと指摘している。このため、新型迎撃ミサイルの開発・導入などで防衛力を向上させると強調している。

 また、中国の海洋進出については「不測の事態を招きかねない危険な行為も見られる」などと指摘し、南西地域の部隊再編・新設など防衛態勢を強化する方針が明記された。

 なお、今回の白書をめぐっては日報問題で稲田元大臣が辞任し、急きょ巻頭の挨拶など内容を差し替える必要が生じたため、閣議への報告が1週間延期される事態となった。