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中国と、南シナ海の「行動規範」枠組み承認

2017年8月6日 20:07

 中国とASEAN(=東南アジア諸国連合)は6日、外相会議を開き、南シナ海での衝突を回避することを目的とする「行動規範」の枠組みが承認された。

 中国とASEAN加盟国の一部は南シナ海の領有権をめぐって争っている。「行動規範」は南シナ海での衝突回避や航行・上空飛行の自由を確保するため話し合われていたもので、南シナ海をめぐって去年、オランダの仲裁裁判所で中国の主権を否定する判決が出されて以降、策定に向けた協議が加速していた。

 今回の承認された枠組みは行動規範の基礎となるもので、年内にも本格的な策定に向けた協議が始められる予定。

 しかし、枠組みにはASEAN側の一部が求めていた行動規範への法的拘束力については触れられておらず、本格策定に向けた協議は難航する可能性もある。