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中国最高指導部“人事会議”北戴河で開始か

2017年8月6日 7:31

 今秋の中国共産党大会を前に、最高指導部の人事などを話し合う非公式会議が、河北省にある避暑地の北戴河で始まったもよう。

 北戴河では、一部のエリアで厳重な警備が敷かれ一般車両の通行も厳しく制限されている。街のいたるところには党大会に向けて「永遠に党と共に歩む」といったスローガンが掲げられていた。

 消息筋によると、「習近平国家主席らが現地入りした」ということで、人事の最終調整を行う会議が始まったもよう。

 焦点は、5年に一度の秋の共産党大会を控え二期目を迎える習近平政権の人事の行方。北戴河会議に先立ち、ポスト習近平の候補の1人とされていた重慶市前トップの孫政才氏が規律違反の疑いで失脚。習主席は、孫氏の後釜に自らに近い陳敏爾氏をすえた。

 腐敗撲滅で幹部を摘発し、代わりに側近を送り込む形で権力基盤を固め、二期目の人事への布石をうってきた習主席。北戴河会議で長老や党内からの抵抗をおさえる狙いもあるとみられ、会議も習主席に有利なペースで進みそうだ。