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“大陪審”設置で捜査加速へ ロシア疑惑

2017年8月4日 11:09

 アメリカのトランプ政権とロシアを巡る疑惑を捜査している特別検察官が、重大な犯罪を扱うための大陪審という機関を設置し、捜査を加速させたと、3日、有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が報じた。

 大陪審は検察官が一般市民と共に非公開で証拠集めや聴取などを行い起訴するかどうかを決める機関で、「強力な捜査手段」とも言われる。「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、ミュラー特別検察官が最近、ワシントンにこの大陪審を設置、「多くの人を起訴することを検討している」との専門家の声を伝えている。

 トランプ大統領は、「ミュラー特別検察官を解任するのか?」という記者の呼びかけに答えなかったが、これまでもミュラー特別検察官の捜査を「魔女狩りだ」と批判、解任を検討しているとの報道が出たこともあり、両者の攻防が激しさを増すことになりそうだ。