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石破氏は政権への危機感強調 新執行部発足

2017年8月3日 14:45
石破氏は政権への危機感強調 新執行部発足

 自民党は3日、新しい執行部が発足し、政調会長には岸田前外相が就任した。安倍首相は新執行部を前に自民党への逆風を乗り切りたいと結束を呼びかけた。

 安倍首相「私自身、至らない点があり、こうした状況を招いたこと、深く反省をしているところでございます」「政権を奪還した2012年、4年半前のあの時の初心に戻り、みなさまと一致結束して前進して参りたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます」

 新たな執行部には政調会長に岸田前外相、総務会長には竹下前国対委員長が就任した。自らの強い希望で政調会長に就任した岸田氏は、ポスト安倍に向けてどれだけ党内基盤を強化できるかが焦点。また、安倍首相が目指す憲法改正を巡り、自民党案の取りまとめが課題となる。

 岸田政調会長「(9条改正に慎重な)私の考え方は従来と変わっていませんが、十分な議論を行い、党としての結論を出す。こういった作業をしっかりとサポートしていくのが私の立場であると思います」

 岸田氏はこれまで憲法9条改正に慎重な考えを示していたが、安倍首相の方針にそって改正に向けた議論を進めていく考えを示した。

 一方、前回に続いて入閣しなかった石破元地方創生相は安倍政権への危機感を強調した。

 石破元地方創生相「(自民党が)野党の時のことは思い出したくもないが、あれを忘れたら自民党はもう一度国民の信頼を失うということであります」

 来年9月の総裁選挙に向けてポスト安倍を巡る動きが活発になる可能性もあり、新執行部が党内の結束を維持できるのかが焦点となる。