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第3次安倍再々改造内閣 顔ぶれ固まる

2017年8月3日 1:08
第3次安倍再々改造内閣 顔ぶれ固まる

 第3次安倍再々改造内閣の顔ぶれが固まった。安倍首相は、野田聖子元総務会長を総務相に、河野太郎前国家公安委員長を外相に起用することを決めた。

 安倍首相は、前回の総裁選で出馬を模索するなど政権と一定の距離を置いてきた野田聖子氏を総務相に起用する方針を固めた。また、岸田外相の後任に河野太郎氏が内定。加藤勝信1億総活躍担当相が厚労相として閣内に残留することが決まった。

 焦点となっていた防衛相については、自衛隊の日報問題で混乱した組織を立て直すため小野寺五典元防衛相を再び起用する。

 また、加計学園の問題を抱える文科相に、防衛相など3閣僚を歴任し政策通として知られる林芳正元農水相が内定した。

 一方、菅官房長官や麻生財務相ら5閣僚が留任する。安定感と経験を重視した布陣になっていて、女性閣僚は2人。初入閣は6人にとどまっている。

 その初入閣では、農水相に、当選3回の斎藤健農水副大臣が昇格したほか、環境相には、事務方トップの環境事務次官を務めた中川雅治参議院議員が起用された。

 一方、ポスト安倍を目指す岸田外相は政調会長に内定した。「自民党内に足場を固めたい」との本人の希望を安倍首相が尊重した形。

 党内に閣僚に抜てきするべきとの声もあった小泉進次郎議員は、自民党の筆頭副幹事長に起用する方針。

 第3次安倍再々改造内閣は、3日午後1時半ごろに首相官邸に新閣僚の呼び込みを行い、夕方までに発足する見通し。