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“政策通”林元農水相に文科省引き締め託す

2017年8月2日 15:31
“政策通”林元農水相に文科省引き締め託す

 内閣改造を3日に控え、安倍首相は焦点となっていた文部科学相に林芳正元農水相を起用する方針を固めた。

 安倍首相は加計学園の獣医学部新設をめぐり、前の事務次官が「行政がゆがめられた」などと告発した文部科学省を政策通として知られる林元農水相に任せることを決めた。

 林氏は参議院議員としては異例の防衛相など3つの閣僚ポストを歴任し、政策通として知られている。安倍首相は同じ山口県選出の林氏に文科省の引き締めを託すことになる。また自民党の茂木政調会長を経済再生・人づくり担当相に起用する方針を固めた。

 処遇が焦点となっていた岸田外相を自民党政調会長に起用することを決めた。岸田氏は今回の改造ではポスト安倍を目指して自らの幅を広げたい思惑などから党三役への起用を希望しており、岸田氏の意向を尊重した形。これにより自民党三役の顔ぶれは固まった。

 一方、安倍首相は挙党態勢をアピールするため前回の総裁選挙で出馬を目指すなど、政権と距離を置いてきた野田聖子元総務会長の重要閣僚での抜てきを調整している。

 ただ石破前地方創生担当相や小泉進次郎農林部会長は入閣しない見通し。今後は岸田外相の後任の外相などが焦点。